メンタルトレーナーの宇井野です。
今回はちょっとユニークなお話をお持ちしました。
「とうがらし」の話。
「とうがらしの話?」
「とうがらし」がメンタルに関係あるんですか?と思われた方は大変申し訳ありません。
いまから私がするお話は「とうがらし」好きな人のためのお話ではありません。また、私は「とうがらし」専門家でもありません。
私が例え話を考えた際にたまたま思いついたのが「とうがらし」だった、ただそれだけです。
例え話なので「とうがらし」である必要は一切ございませんのでみなさんはご自身のイメージのしやすいもので変換してお考えください。
それでは本題に戻ります。
みなさんは「とうがらし」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
- 赤くて辛いやつ
- 赤かったり青かったりして細長い食べ物
- 魔除けや厄除けに使われるもの
などなど色々なイメージがあるかと思いますが一般的には『辛い』食べ物のイメージが多いでしょうか。
ではここで一つご質問です。
この辛い「とうがらし」を「辛くない!辛くない!辛くない!」と
唱えたとしたら辛くなくなるでしょうか?
答えはNOですよね。
唱えただけで辛味が和らいだのであればそれはもう魔法だと思います。
*魔法が使える方に関しましてはこれ以降のお話はご参考にならないと思いますので見ていただかなくて大丈夫です(笑)
唱えただけで和らぐなら苦労しないと思っている方に1つご提案です。
あえて先に言っておきますが万能な魔法のようなお話や言葉ではありません。
みる『場所』や考える『場所』を変えるのです。
辛味を和らげるのが目標なのであれば
気持ちだ、根性だ、で解決をするのではなく
「とうがらし」の色や形状、品種によって辛味は変わるのかを調べたりすると
食べる部位によって辛味を感じやすいところとそうではないところがあるということがわかります。
また「とうがらし」を食べる前に乳製品や油分の多いものを摂取すると辛味を和らげることができるということもわかります。
ずっと「とうがらし」とにらめっこしていても
辛さはまったく変わりません。
現状を知り打開策を練るから準備できる。
ここに気づけるか気づけないかは大きな差です。
これは日常生活やスポーツに問わずメンタルトレーニングにおいても活用できます。
よく「あの子は素質は素晴らしいけどメンタルが弱いからダメだ」という指導者がいます。
また選手の中にも自分はメンタルが弱いからメンタルトレーニングをして強くなりたいという方が数多くいらっしゃいます。
もちろん強くなりたいと思うことはとても良いことです。
実は自分の弱さに気づくこと、知ることはメンタルの大切なトレーニングの1つなんです。
この『気づくこと』『知ること』が非常に重要になってきます。
一見当たり前のようなことですが実際に気づいて、さらには自分自身を知った上で行動できる人がどれだけいるでしょうか。
どうしても表面上の考えのみが浮き上がり中途半端な状態で視野がどんどん狭くなりがちになります。
自分自身がどんな人間でどんな考えを持っていて何に強くて何に弱いのか。
また何を望んでいるのか。
みなさんが思ってる以上に人間の脳は常に色々なことを考えています。
今日は、
自己分析をする上で私がおすすめしているメンタルトレーニングを2つご紹介します。
【言語化】
まず1つめは考えていることを言葉にするという方法です。
「感情の言語化」とも言います。
これはものすごく理にかなった方法で自分自身を落ち着かせ建設的で理論的な自分へと導いてくれることが様々な心理学の研究で明らかになっています。
そしてこれは考えていることを頭の中で言葉にするだけでも十分効果があるのですが、
実際に考えていることを言葉にして話してみるのも有効な方法です。
自分で発した言葉を自分の耳で聴きそれが脳に伝わります。
ただぼんやりと考えていたことを言葉に出すだけというこのシンプルでいつでもできる方法を実践することで記憶として自分の中に残すことができます。
*ただ、1人きりのときは良いですが周りに人がいる時にやる際は不審がられる可能性がありますので十分注意して行いましょう。(笑)
そしてもう1つは考えたことを「書き起こす」という方法です。
私個人の考えですが、まず自己分析をする際はこちらの方がハードルが低くはじめやすいかと思います。
やり方は簡単です。
紙とペンを用意して自分の考えていることを書き出すだけです。
わかりやすい例でいくと日記帳がそれに近いですね。
「日々の感情を紙に書き起こす行為。」
そもそも書くという行為は心を清めるのに向いています。
書くという行為が坐禅を組むのと同じ効果があるという報告もあります。
頭の中で考えたことを書き出しそれを目でみて脳に伝える。
この一連の流れがとても重要になります。
日記を毎日書くなんて大変でできない。
そう思った方は毎日長々と書く必要はありません。
その日感じたこと思ったことをなにか1つでも書き起こして残しておきましょう。
メモ程度でも全然構いません。
またその書き起こしたものは誰かが見るものではありませんので堂々と自分の感じたことを書きましょう。
人に見られると思って書くものと自分しか見ないものと思って書くものでは内容が変わってしまう可能性があります。
正直な気持ちを書き起こせなくなっては本末転倒なので自分だけが見返せる専門のノートがあると好ましいです。
メンタルトレーニングは本当にさまざまな方法があります。人の数だけ方法があると思っています。
自分に合ったものを探すためのサポートをするのがメンタルトレーナーの役割でもありますので是非上手く活用していただければと思います。
最後までご一読ありがとうございました。
また次回もお読みいただけて、何かのお役になれば幸いです。