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『コトバノチカラ』。ピンチをチャンスに変えるために。

メンタルトレーナーの宇井野です。

私の自己紹介はこちらから → https://mentaltraining-vipro.com/news/mentaltrainer-introduction/

今回は「言葉の持つ力」についてお話しします。

【言葉の持つチカラ】

様々なスポーツにおいて

ピンチの場面や劣勢の場面は必ずといっていいほど

やってきます。

その際によくタイムアウトなどをとり監督やコーチ、トレーナーなどが選手に対してなにやら話をしているのをみたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか??

そういった場面で一言なにか言葉をかけ

その直後に選手が結果を残す場面を

よく目にします。

野球界で有名な野村克也さんという方が

監督という立場になったとき試合中に

選手によくこのようなことを言っていたそうです。

「この打席のどこかで必ずここのコースにこの球種がくる、それを狙い打て!もしこなければそれはこっちの責任だから」

もちろん選手によってかける言葉も変わってくると思いますが、このように野村さんは的を絞ったアドバイスをしてくれたそうです。

さらには、もしこなければこっちの責任だと付け加え選手を鼓舞したそうです。

おそらく試合の中で考えれば一瞬の出来事だと

思われます。

そんな一瞬のアドバイスで結果が変わるのもスポーツの面白いところなのではないかと思います。

誰しもがピンチの場面や緊張する場面は頭の中の整理ができず真っ白になったり感情のコントロールなどが難しくなります。

常に自分の周りに適切なアドバイスをくれる人が

専属でついていればいいですが現実的に難しいところもあると思います。

ではそんな時にどうすればいいのか??

特効薬があれば一番いいのですが

「メンタルトレーニング」はというと

残念ながらそういったものではありません。

トレーニングという名前がついている通り

普段から意識して取り組むことで身についてきます。

詳しいお話をする前にお一つエピソードをお話しします。

【体験談】

これは私自身の体験談です。

小学3年の時、少年野球の県大会でのことです。

私は左利きだったこともありピッチャーを任されました。

試合は決着がなかなかつかず延長特別ルールという方法で決着をつけることに

なりました。

ランナー満塁という野球の中で最もピンチの状態でのスタートです。

小学3年の私はもちろん頭が真っ白の状態で一球もストライクを取れず

たった4球(サヨナラ押し出し四球)で敗戦となってしまいました。

上級生もいる中で私一人で敗戦を決めてしまったのです。

試合決着の瞬間の光景は今でも鮮明に覚えています。

そんな悔しい経験をした私が小学6年になった時

まさに小学3年の時と全く同じ場面に出会いました。

内心は前回と同じ状況が脳裏をよぎりましたがどうしても

同じような悔しさは味わいたくない私は無意識に目を瞑ってこう呟きました。

「思い出せ、あの悔しさを、思い出せ」

結果は連続三振を取りピンチを切り抜けました。

それ以来ピンチの場面や緊張する場面での

私の集中するためのスイッチのようなものが

この「思い出せ」という言葉となりました。

今回なぜこのエピソードをお話したかと言いますと

私が無意識でやっていたこの行動はれっきとした「メンタルトレーニング」だったということを

後で知ったからです。

【コトバノチカラ】

試合中などに独り言を発することを「セルフトーク」と言います。

・嫌なことに遭遇した時

・ピンチの時

・苦しい時

このような時に強気な言葉、できる言葉、自信満々の言葉を決めておき

それを語りかけるようにします。

ここでの大切なことはなるべくプラスなことや強気なことを発するということです。

難しいことを目の前にして

「これはむずかしいな」

「あーあイヤだな」

「ダメだなこれは」

などと呟くとその瞬間に脳は否定的になります。

いいイメージなどができるはずはなく

シュートが外れるイメージや

打者に打たれるイメージをしてしまいます。

人間の脳は自分が抱いたイメージを

実現しようとしますので

その先にどのような結果が待っているかは

みなさんもお分かりだと思います。

日頃からこのセルフトークをすることで

いざというときの自分の集中力をあげる

きっかけを作ることができるかもしれません。

またセルフトークの言葉については

人それぞれ異なりますので

ぜひ自分に合ったセルフトークを見つけてみてください。

よく、メンタルトレーニングはどのくらいやればいいのでしょうか??

という質問されることが多いのですが

これに絶対的な期間は決まっていません。

理由の一つとしては私たちの心は常に変化していくものだからです。

置かれている環境やその時の状況で全く同じことをしているはずなのに違ったイメージを持ったりもします。

つまりはその時に応じて自分の状態を把握して

トレーニング内容も変化していくということでもあります。

期間についてご参考までにお伝えしますと

ルーティンなど習慣にしたいことは

3ヶ月かけて3000回で自動化されるという

報告があります。

これはあくまで参考になりますので

個人差もあるのかなと思っています。

ルーティンについてはまた別の回で触れたいと思いますのであえてここでは詳しくお話しはいたしません。

ここまで言葉の大切さについてお話をしてきましたが

みなさまが思っている以上に言葉は大事です。

言葉ひとつでその人の人生が変わることだって

あります。

なにか競技などで悩んでいる人、行き詰まっている人を言葉でサポートしていけたらと日々思っておりますのでお気軽にご相談いただけたらと思います。