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思う。考える。感じる。〜冷静と興奮をコントロールする〜

メンタルトレーナーの宇井野です。

私の自己紹介はこちらから → https://mentaltraining-vipro.com/news/mentaltrainer-introduction/

今回はそもそものお話をします。

「メンタル」と体の部位

普段無意識のうちにみなさんが使っている

「メンタル」「心」「プレッシャー」「集中力」などの言葉について

考えたことはあるでしょうか?

「メンタル」と聞いて皆さんはまず何を想像するでしょうか?

あまりピンと来なかった方は質問を少し変えます。

「メンタル」と聞いてまず体のどこを想像するでしょうか?

人それぞれだとは思いますがよく胸の辺りを叩いて表現するところを

見たこともあるのではないでしょうか??

某お笑い芸人が「メンタルッッッ!!!!!」という

一発芸を披露しているのを見たことがある方もいると思います。

「メンタル=心臓」

だと思っている方も少なからずいるのではないかと思います。

しかし、全く同じ質問をとあるヨーロッパのアカデミーチームですると

そのすべての選手や指導者までもがメンタルは

「胸」ではなく「頭」つまり脳だと答えるそうです。

ルーティンとしてこの胸に手をやる動作をいれて気持ちをコントロールしている方も

中にはいらっしゃると思いますので一概には否定は致しません。

ただ、人が何かを思ったり考えたり感じたりするのは

「心臓」ではなく「脳」です。

これは紛れもない事実です。

それが全てだとは思いませんが

「脳」の性質などからアドバイスをさせていただくのも一つの方法だと思っています。

「脳の性質」のひとつ

ここでみなさんに是非押さえておいていただきたい

「脳」の性質を一つお話しします。

みなさんの「脳」はみなさんが思っている以上に失敗に意識が行くようにできています。

『僕は(私は)周りに比べてどうしてもネガティブに考えてしまう。』

『特に緊張する場面に遭遇するとついマイナスなことを考えてしまう。』

このように悩まれている方もいらっしゃるのではないかと思います。

ただ、これは「脳」の性質上仕方のないことなのです。

逆に言えばこれは人間が持ち合わせている特色だとも言えます。

例えば、

勝った試合よりも負けた試合の方がよく覚えているという方も多くいると思います。

対戦相手の顔や試合の状況など勝った試合の方は覚えていないことも多々あるのではないでしょうか??

こういったことも「脳の機能」が関係していると言えます。

危機察知や失敗からの学習機能によるものだとされています。

ここで大切なのは脳の性質を自分で理解しているということです。

なぜ自分自身がそのような考えになっているか整理できていれば

次の行動に移れます。

緊張時のメンタルコントロール

さあ、それを踏まえた上で緊張する場面において役立つメンタルトレーニングを

ご紹介いたします。

詳しいお話をする前に一つみなさんに知っておいて

いただきたいことがあります。

「緊張や興奮のレベルが高すぎても低すぎてもパフォーマンスは低下します」

緊張や興奮が高過ぎれば力みや焦り、注意散漫などにつながります。

反対にそれらが弱すぎるとぼーっとしたり

集中できなくなったりします。

本番において実力を発揮するためにには

自分の行っている競技などの特性を理解したり

自分の個性を理解しておく必要があります。

それではここから詳しいお話に入ります。

一般的に緊張や興奮が強い場合には

「リラクセーション」という方法を使います。

これにより気分を落ち着かせることができます。

逆に緊張や興奮が弱い場合は「サイキングアップ」

という方法を使います。

これにより気分を高揚させることができます。

まずは「リラクセーション」からご説明します。

リラクゼーションじゃないの??

と疑問に思った方がいらっしゃるのではないかと

思いますので先に言っておきますと

リラクゼーションとリラクセーションは

意味合いとしては同じになります。

心理学の世界ではリラクセーションと呼んでいると

ただそれだけのことです。

リラクゼーションの方が聞き慣れている方も多いと思いますのであえてここで補足をさせていただきました。

はい。

それではこの「リラクセーション」について。

簡単にいうと

「呼吸法」や「筋弛緩法」というものを使います。

呼吸法についての方がみなさんも聞き覚えがあり

想像もしやすいのかなと思いますので今回はそちらをお話いたします。

「呼吸法」

リラックスしたいのであればゆっくり大きく呼吸を

するというのはなんとなく想像ができるのではないでしょうか??

より詳しくいうと「呼」「吸」というくらいですので

スタートは息を吐くことからになります。

先に吐くから自然と吸うをいう動作に移れます。

呼吸法についてはさまざまなご意見がありますので

いくつか試してご自身に合ったものを見つけるのが一番良いと思います。

私個人のおすすめは

①まず鼻からゆっくりと息を吐き出します(7秒程度)

②鼻からゆっくりと息を吸い込みます。(7秒程度)

必ずしも鼻からである必要はないとは思いますが

鼻からの方が腹式呼吸になりやすいと個人的には思ったので

ご紹介させて頂きました。

ポイントは「胸式呼吸」ではなく「腹式呼吸」であるということです。

リラックスしたい時、気分を落ち着けたい時はぜひ試してみてください。

「サイキングアップ」

続いては「サイキングアップ」について。

ちょっと気分が上がらないなーって時は誰しもがあると思います。

そんな時のための心理的なウォーミングアップだと思ってください。

ラグビーのニュージーランド代表(オールブラックス)が試合前に「ハカ」を

踊るのもそれにあたると思います。

よく円陣を組んで声を出して気合いを入れているのをみたことがあると思います。

大きい声を出したり、軽快な音楽を聴いたり方法はさまざまです。

気分の乗らない時ほどチャンスだと捉えて自分に合う方法を探してみましょう。



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